2013年4月27日(土)
テーマ : 活動報告

27日、「地域の宝を守り、後世に残していくために」をテーマに、当会会員さまを対象とする“かしはら出前講座”と“森下ゆたかとのミニ対話集会”を、かしはら万葉ホールにて開催いたしました。

昼食会
講座前には、会員さま同士や森下と親睦を深めていただくための昼食会を開催。場所は、奈良県より「眺望のいいレストラン」にも認定されている、万葉ホール5F「ほうらんや」さん。地元の食材を厳選した里山料理と美しい景色を楽しみながら、皆さま森下とざっくばらんに色んなお話をしておられました。

第1部:かしはら出前講座
昼食後は、橿原市役所 世界遺産推進課の職員さんを講師としてお招きしての“かしはら出前講座”。この講座は市民の皆さまを対象に橿原市職員やボランティア、市民活動団体などの講師の方々が行政の情報や専門知識を届けてくださる講座で、様々なメニューがあります。今回当会は「世界遺産に向けた『飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群』について」を選びました。
平成19年に暫定リストに登録された「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の価値や世界遺産正式登録までの道のりや取り組みについてはもちろん、世界遺産が生まれたきっかけや世界遺産の種類など、世界遺産とはどういうものなのかという事も含め、基礎から教えていただきました。初めて知ったことも多く、たいへん勉強になりました。

第2部:ミニ対話集会
『対話』に重きを置いた集会にするため、定員を少人数に設定し行ったミニ対話集会では、出前講座の内容をもとに大変活発な議論が行われました。
特に、市民への更なる啓発運動の必要性郷土教育の重要性を訴えられる方が多かったです。教育については「世界遺産正式登録のためには、なにより地元の盛り上がりが必要なのだと講座を聞いてわかった。一方で、市民、特に若い世代は“世界遺産”と聞いてもピンとこないのが現状。昔は学校で、『わたくしたちの郷土』という本があり、先生の裁量で地元の事、遺産や歴史について学んだ。受験戦争の時代に入り、テストに出ない事は教えられないようになった。テストはテストとして、それとは別に自分たちの地域がどのような所なのか、その素晴らしさを伝えていくことは必要。子どもたちにも誇りをもってもらえるだろうし、大切なものを受け継いでいくこともできる。」というご意見がありました。
以前、第7回のシティフォーラムで、中学生たちが市内の歴史遺産を訪れた事がないと言っていたことを思い出しました。
森下も熱心にメモをとり、「これまで映画製作やINAC神戸との業務提携など様々な取り組みを行ってきたが、子どもたちへの教育も含めて一番基本となるところをもっときちんとしないといけないと改めて感じ、皆さんから勉強させていただいた。」と感謝の言葉を述べ、対話集会を終えました。

イベント前には「世界遺産なんかよりもっと身近なテーマを」という雰囲気がありましたが、終えてみると「大変勉強になった。もっと関心を持って世界遺産の正式登録に向けて自分に出来る事を考えていきたい。」とおっしゃってくださいました。

同じ地域を共有する者同士、地域の発展のために共に考え、意見交換をされている皆さまの姿を拝見し、このような機会の大切さを再認識いたしました。普段、E-mailやアンケートで頂戴いたしておりますご意見も森下にはお伝えいたしておりますが、このように直接意見交換できる機会を今後も作ってまいります。ご参加くださいました皆さま、お疲れさまでした。

 

森下ゆたかネットワーク事務局 <Tel>0744-28-7737 <Fax>0744-28-7757 <E-mail>mori-mori@car.ocn.ne.jp

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