2012年1月18日(水)
テーマ : 森下ゆたか

前回につづき、演説会にて森下がお話した内容をテーマごとに一部ご紹介させていただきます。
2011-10-23_enzetsu

-歴史遺産を伝えます-

 

◎橿原の魅力をより感じていただくために
このまちには橿原神宮や今井町のように、目に見えてその素晴らしさがわかるものもあるが、藤原宮跡は1300年前のものが地下に眠っているため、歩いて大和三山を見て、この場所に都があったということをイメージしていただかないと、その魅力はなかなかわかりにくい。目には見えない魅力をどのように伝えるかということを考える必要がある。
せっかくある国立の藤原宮資料館は、実は観光客の多い土・日が休館で、平日も16時には閉まってしまう。人件費等で市が協力することにより、来年(2012年)の4月から開けていただくこととなった。より多くの皆さまに藤原京のことを深く知っていただき、喜んでいただけるのではないかと思っている。
また、藤原宮資料館までコミュニティバスを走らせるというルートも現在考えているところ。

◎観光における他市町村との連携
 他市町村とは、まず観光を中心に連携をとっていきたいと思っている。橿原市にも観光の目玉となりうる宝物はあるが、その宝物がただそこにあるというだけでは観光客の方には来ていただけない。
やはり「つなげる」というのがキーワードになってくる。例えば、橿原市が持つ宝、明日香村が持つ宝、桜井市、高取町が持つ宝などを上手く観光メニューの中に入れる。西暦600年代のものを見て廻ろうとか、時代の変遷を見て廻ろうとか、メニューのつくり方は色々ある。それは橿原市という枠のなかだけではできない。「かしはらナビプラザ」では、橿原市の事だけではなく、吉野も含めて中南和地域の様々な情報を発信し、観光のメニューづくりもしていただけるようにした。さらなる連携を模索したい。

◎市民の声「景観がよくない。ゴミのポイ捨て、雑草、ペットの糞が多い。」
キレイにすることが一番の解決法。できるだけ草を刈るなどキレイに保つことで、ポイ捨てをする人も減るのではないか。また、我々市民一人ひとりが「観光客の皆さんをおもてなしするまち」という自覚を持つことも必要。「おもてなしをする」ということは、まちをキレイにすることのみならず、たとえば観光客の方に質問をされたときにきちんと答えられる、答えられるようにある程度地元の事を勉強していただくことも市民レベルで必要だと考える。
四条の交差点のところにあるホテル街、あのネオンは、素晴らしい歴史遺産を有すこの橿原市の大交差点の風景にふさわしくないというご意見が多いと思うが、それをどのようにホテル側に提案していくのか。例えば高田バイパスを走っていて車から見えないように看板を下げてほしいとう提案はありだと思っている。上手く話し合いをしながら今後進めていかなくてはならない課題。
この地は世界遺産登録を目指している。世界遺産を持つ地らしく、世界遺産を持つ地の住民らしく、色々なものを守っていかなければならないという事を、市民の皆さんお一人おひとりにも理解していただきたいし、理解していただくための努力を行政としても行っていかなくてはならない。日本の文化を守るまちのひとつとして、訪れる人に誇れるような文化の守り方の形づくりを皆さんと共にしていきたい。

 

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